隠れ蓑〜Another story〜
見たいような見たくないような、、。
でもやっぱり気になって彼の携帯に視線を向けた。
そこにあったのは、ずらりと並んだ仕事関係の連絡先で女性の名前はほぼ無い。
だかその中に知っている名前を3つ見つけた。
1つは私。
そして後の2つは、真美ちゃんと、、まさかの莉子ちゃんの名前。
動揺しているのを隠したいのに、きっと上手く隠せない。
泣きそうな顔をしているに違いない。
それなのに彼はあろう事に俯き加減の私の顔を覗き込んできた。
「やっ、、!」
思わず顔を背けようとするが両手で顔を優しく掴まれてしまう。
目があった彼は、目を見開いてそれから嬉しそうな表情を浮かべた。
「2人の連絡先は俺が聞いた。何かあった時に直ぐに駆けつけられるようにね。ねぇ晶帆、、、なのに、、何でそんな顔してるの?少しは気持ちがあるって思ってもいい、、?」
少しどころじゃない。
こんなにも貴方が好きなのに、、、。
何も答えられずにいると、彼が耳元で囁いた。
「嫌なら全力で抵抗して。」
そういって近づいてきた彼の顔。
そっと重なる唇。