隠れ蓑〜Another story〜


名前を聞いた瞬間に、医務室の入り口に体を向けた。




「待って下さいっ!!!その相手に何か言うつもりですか、、、?そんな事したって根本的な解決にはなりませんよ!?、、津川さんだって分かってるでしょう?晶帆はそんな事されたって喜びませんよ。」

『黙って見過ごせっていうのか?アンタそれでも親友か?』

「っ、、!ならこの際言わせてもらいますけど〝誰の所為で〟こうなったと思ってるんですか!?!?確かに津川さんは晶帆を救った!でもこんなやり方、私は反対ですっ!!!!津川さんと恋人になってから同性からの嫌がらせは増す一方ですっ!!」





痛い所を突かれて、黙り込んでしまう。



「確かに津川さんは晶帆の事を大事にしてくれています。、、それはもう今までの貴方とは別人のように。でもそれが気に食わない人間も多いんです。今回の犯人である坂尻って女も熱烈な津川さんのファンだったそうです。、、身体の関係もあったと本人が周囲に漏らしていたそうです。晶帆に妊娠説が出ていたのは知ってますよね?、、坂尻って女、、、お腹の子の父親は津川さんじゃないかって思ったみたいです、、、。だからあんな過激な事をしたんですよ、、。」

『、、、。』


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