隠れ蓑〜Another story〜


「じゃあ、、噂は本当だったの、、、?あの女のお腹に津川くんとの子供がいるって事、、、、?っ、、!?そんなのあり得ないっ!!!あんなに避妊を徹底してた津川くんがそんなヘマするわけないっ!!!!!あの女に仕組まれたんでしょう?!そうでしょうっ?!?!」




ヒステリックに叫び出した女の言葉にピクリと体が反応する。



『〝ヘマ〟、、だって?ふざけるな。晶帆が妊娠していたら、、どんなに良かったか。妊娠すれば、俺との間に子供が出来れば、、絶対に切れない繋がりが出来る。晶帆を腕の中に抱きしめる度にその考えが頭を過る。、、だがそこまで非道にはなれなかった。晶帆の意思を無視して自由を奪ってまで自分のモノにしようとまでは思わない。』

「じゃ、じゃあ!!妊娠はデマだったのねっ!!!良かったっ、、!本当に良かったっ!!!」




ヒステリックな女が今度は笑顔で涙を流し始め、吐き気がするほどの嫌悪感に襲われる。



この女は何故笑っていられるのだろう。




人を1人殺しかけたというのに。










我慢の限界を迎え、拳を振り上げる。



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