不思議の国のティーパーティー
庭師が施した薔薇のガーデンは素晴らしかった。
そこに大きなテーブルとたくさんの料理。
あちこちで上がる昼間の花火。
今日は城の門が開いている。
どうやら階級の制限はあるものの、国民の出入りが自由らしい。
女王に似てお祭り騒ぎが大好きな国。
たくさんの国民が集まっていた。
誰かは分からない顔見知りの、きっと偉い人への挨拶まわり。
女王の機嫌の良さがいつも以上に鬱陶しかった。
「早く終わらないかしら」
「お嬢様のパーティーですよ」
アオイが側近らしくご馳走をよそってくれているが、どうしても食べる気にならなかった。
「そう思っている人はどれくらいいるのかしら。ほとんどがただ騒ぎたいだけの人達よ」
「少なくとも私は、お嬢様のお誕生日をお祝いしたくここにおります。お嬢様、お誕生日おめでとうございます」
にっこり笑うアオイだが、まるで用意されたような言葉。
あたしは「ありがとう」とありきたりの言葉で返しておいた。