不思議の国のティーパーティー
「アリス!こっちのケーキは食べた?すっごく美味しいわよ!プレゼントも1番綺麗な薔薇の隣に置いてあるから、いつでも開けていいのよ」
遠くで女王が機嫌よく叫ぶ。
返事の変わりにドレスを靡かせ一礼する。
そして女王がよそを向いたのを確認してため息をこぼした。
「プレゼントだけでも見て来るわ。アオイはここで待ってて」
「かしこまりました」
アオイがよそってきた料理の中からラタトゥイユを一口含み、その場を離れた。
一番綺麗な薔薇は誰が見ても一目瞭然だった。
大きく、たくさんの花びらが重なった真っ赤な薔薇。
その隣には誰が置いたのかもう分からなくなった、たくさんのプレゼントが積み重なっている。
が、正直プレゼントにもあまり興味がなかった。
少し欲を言えばなんだってすぐに揃うし、欲しいものなんて今更なかった。
とりあえず、一番小さな箱の包みを開けてみる。