剛力家の三兄弟
結局、真奈美は澪の為に、オモチャやタオル地のブランケットなどを買った。
「澪の物なら、俺が買うって言ってるのに!」
「良いんですよ、今日は澪ちゃんの誕生日なんですから」
「はぁ?澪はまだ6ヶ月だぞ?誕生日はまだ先だろ?」
「良いんです!ほら、ここにハッピーバースデーって書いてあるでしょ?」
「それは、真奈美のだろ?」
年パスを買った際、明日が真奈美の誕生日と言う事で、バースデーシールを貰ったが、色んなところで、キャストから、“ハッピーバースデー” とお祝いの言葉を言われ、真奈美は恥ずかしくなり、シールを澪に貼ったのだ。
「今日は、澪ちゃんが私の代わりにお祝いされるんです」
「俺は真奈美をお祝いするけどな?」
「もぅ、して貰いましたよ?」
「まだまだ、足りないだろ」
足りないって…
年パスの他に何を?
澪はずっとご機嫌でいたが、眠くなったようで、少しぐずり出してしまった。
「人混みの中で、澪ちゃんも疲れたみたいですね?もう直ぐ寝ちゃいそうですよ?」
禎憲はそろそろと言って、メインゲートへ向かった。
そうだよね…
もう帰らなきゃだよね…
ベビーカーの中で、眠らせて置くのは可愛そうだもん…
年パス買って貰ったから、またいつでも来れるし…
残念がる真奈美だったが、禎憲が運転する車はホテル・ミラ○スタへと向かった。
「え?帰るんじゃないんですか?」
「そろそろ、俺達も腹減っただろ?
ランチの予約してあるから」
禎憲はベビーカーを押しながら、ショーの見えるレストランへと入って行く。
「ここって・・」
「ショーを、観ながら食事出来るらしいな?」
二人が案内された席は、ショーが一番良く見える席だった。
「禎憲さん知ってたんですか?
でも、随分前から予約しないと・・」