剛力家の三兄弟

留衣もネズミランドが大好きで、毎週末、家族でこのレストランに訪れていたらしいと禎憲は言う。

「え?
留衣さん達が?」

凄い…羨ましい。
毎週ホテルでランチってどんだけセレブなの?
はぁ…
庶民の私には、そんな生活到底味わえないだろうなぁ…

「ああ。
留衣が昔から好きなのは知ってたけど、まさか毎週ランチにきてたとはなぁ
メールが来るまで俺も知らなかったわ!
で、澪を見ててくれるお礼に使ってくれってさ!」

「えっ!ホントですか?
なんか得しちゃいましたね?
私も一度来てみたかったんです。
ホントラッキー!
でも澪ちゃんが寝てるのは残念。
起きてたら、喜んだでしょうに・・」

「澪はしょっちゅう来てるんだ、寝てて貰った方が、俺達もゆっくり食事出来て良かったよ?
どうせ澪だって、何も食べれないんだからな?」

「まぁ、そうですね?」

食事が終わる頃、ちょうど澪も目を覚まし、再び園内を散策し、美代子と約束したお土産と、澪に再びヌイグルミを選び、自分にも澪と同じクマのヌイグルミを買った。

「また、澪の物?」

「だって席も譲って貰ったのに、お礼しないと?」

「譲って貰ったって・・どうせ彼奴らだって今日は来れなかったんだから、良いんだって!」

「でも、なかなか予約取れないんですよ?
私は凄くラッキーだったから、良いじゃないですか?
食事も美味しかったし、サプライズはちょっと恥ずかしかったけど、良い思い出になりました」

「そうか?
でも、俺はまだまだだな!」

え?
俺は…?
そっか…
私ばかりが楽しんで、禎憲さんは楽しめてないか…
でも、どうしたら…

「ちょっと上の方に行きませんか?」

ベビーカーを押しゆっくり景色を眺めながら、真奈美達は上へと上がって行った。

「なかなか、良い眺めだな?」

「でしょ?
日本に居て、外国に来てる感が味わえるって素敵だと思いません?
両方とも私大好きですけど、あっちはファミリー向けで、こっちは恋人向け?そんな感じしませんか?」





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