剛力家の三兄弟

「早く澪を連れて帰れよ!」

「折角だし、夜のショー観て行こうかしら?禎憲の事だから、テラスのついた良い部屋とってるでしょ?」と禎憲へ笑みを向ける。

留衣の含み笑いに、禎憲は、“ザケンナよ⁉︎” と吐き捨てた。

「そうですよ!
折角ですから、皆んなで一緒に夜のショー観ましょう?」

真奈美の言葉に溜息をつく禎憲に、隆之は“いろいろたいへんそうだな?” と、囁き肩を叩いた。
その後、帰ると言う隆之達三人を見送った後、禎憲の予約をしてくれていた、部屋へと真奈美達は入った。

「嘘っ!」

「喜んで貰えた?」

テーブルには、赤い薔薇の花束と、シャンパンが置かれていた。

「あの・・この花束は・・」

「赤い薔薇は嫌いだったか?」

「嫌いじゃ無いですけど・・でも、これって澪ちゃんの・・」

添えられていたメッセージカードには、“Amore ・ Amore mio” と書かれていた。

「やっぱり勘違いしてたか?
さっきAmore mioって言ったのは、澪に対してでなく、真奈美へ言った言葉だよ?
イタリアでは、愛おしい人への言葉なんだ。
勿論、澪の事は可愛いと思うけど、真奈美への愛おしいさとは全然違う」

「澪ちゃんと違う・・?」

「Ti amo Sono pazza di te!」

「ティ アーモ…?」

「愛してる」

「Tu sei la mia per sempre!」

近づく禎憲を受け入れた真奈美は “私も愛してる” と告げ唇を交わし、禎憲はこれ以上は待ちきれないとばかりに、真奈美を抱き上げベットへと降ろした。
そして、 “俺で良いんだな?” と禎憲が最後の確認をすると、真奈美が頷いたのを合図に、互いの体の熱を伝え合う。




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