剛力家の三兄弟

食事を済ませた後も、お店を休ませてまで、良いのだろうかと思いながらも、私は禎憲さんの好意を素直に受けとり、夕方まで夢の国を満喫した。

「こんなに沢山グッズ買ったの始めて!
沢山お金使わせてごめんなさい・・・」

「高価なブランド品じゃあるまいし、大したことない。それより、真奈美が喜んでる顔が見れるんだ、もっと買ってやりたいくらいだよ」と笑う禎憲。

夢の国で過ごす時間は、とても楽しい。
でも、それよりももっと、禎憲さんの笑顔は私一人に向けられてると思うと、つい頬が緩んでしまう。

「なにニヤけてるんだ?」

「なんでもないです」
今は、まだ言わない。
初めて会ったあの時から、あなたの事が気になっていた事。

お土産もたくさん買って、大満足で家路(剛力家)へと着いた。

「また一緒に来ような?」

「ホント?」

「その為の年パスだろ?」

嬉しい。
夢だった年パスを持てた事もだけど、禎憲さんが、“また一緒に来よう” と言ってくれた事が凄く嬉しい。

真奈美はテンション上がったまま、剛力家へ帰ると、沢山の豪華な料理と、ケーキを用意して皆んなが待っていてくれた。
そして、真奈美の誕生日と、禎憲と真奈美の関係を祝ってくれた。

「真奈美さん、剛力家の嫁になる事で、いいのよね?」

そっか・・・
禎憲さんと・・・って事は、禎憲さんが家を継ぎ、私は、この剛力家の嫁になるって事なんだ?
本当に禎憲さんは良いのかな・・

真奈美は、隣に座る禎憲へと目を向けた。

「ん?どうかしたか?」

「ううん。なんでもない」

剛力家は代々、法曹界と関わって来てる。
結婚する意思を決めたなら、今迄の様な仕事では許されない。
じゃ、禎憲さんは・・・

「これで、後継は禎憲に決まったから、あなた達は好きにして良いわよ?」
法子は明憲と憲剛に家を出ても良いと言う。





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