剛力家の三兄弟

真奈美が再び目を開けた時は、見慣れた天井が目に入った。

「あれ・・?」
なんで、自分の部屋にいるの?
私お店にいた筈じゃ・・

「気がついたか?」

「明憲さん、私・・・?」

「倒れた時、頭を少し打ったみたいで、医者は軽い脳震盪起こしたんだろうって言ってた」

真奈美は、留衣を庇った時、バランスを崩しテーブルで頭を打って、意識をなくしていたのだ。

「そうですか?
あの・・・」

「アイツ(禎憲)は、あの女を送って行って、まだ、帰って来てない」

「そうですか・・っ留衣さんは!」

「あんたのお陰で、留衣は無事だ。留衣も心配してさっきまで居たけど、隆之が迎えに来てさっき帰って行った」

「そうですか?
留衣さんが無事で良かったです」

「食事食べれそうなら、美代子さんに運ばせるけど?」

「いえ、あちらで皆さんと一緒に食べます」
きっと、皆んな心配してると思う。
顔を見せた方が、きっと安心してくれるだろうから。

「大丈夫か?」

明憲に支えられ、ダイニングルームへと入ると、そこには既に禎憲が帰って来ていた。

「禎憲さん帰ってたんですね?
お帰りなさい」

「あ、ああ・・」

禎憲は、真奈美の顔を見る事なく、返事だけをした。

「禎憲!
他に言う事ないのか!?
お前のせいで彼女(真奈美)は酷い目にあったんだぞ?」

「家に戻ってるって事は、大丈夫なんだろ?
じゃ、もういいじゃん?」

(ダン!)
テーブルを叩き大きな音を立てたのは、憲剛だった。

「お前(禎憲)いい加減にしろよ!?
真奈美を悲しませて、真奈美の事どう思ってるんだ!
あの女とどんな関係だ!?」

「なに、憲剛まで、真奈美の事呼びすてにしてるんだ?
ふたりこそどんな関係なの?」

禎憲さん・・・




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