剛力家の三兄弟

明憲と憲剛は、宣言通り翌日から真奈美にアピールを開始した。
いつもの様に、みんな揃って朝食を食べていると、憲剛からのデートのお誘いがあったのだ。

「真奈美、俺、明日非番なんだけど、どっか出かけないか?」

え?
どっかって・・
明日はお店休みじゃないし、出かけるなんて無理だよ?

「そう言えば前に、着物着た真奈美とデートした事あったよな?
俺も久々に着物着るから、一緒に着物で出かけないか?
華道展なんてどうだ?」

「ごめんなさい。明日はお店があるので…」

「1日くらい、休んでも良いだろ?
禎憲いいよな?
お前は好きに休んでるんだから?」

「いいんじゃないか?
好きにすれば?」

禎憲は表情ひとつ変えず、返事だけをして、黙々と食事をいていた。

禎憲さん・・

「良し!
まだ、お袋の着物しか無いけど、俺が真奈美に似合う着物選んでやるよ?」

憲剛は真奈美の返事も聞かず、真奈美の手を取り、法子の衣装部屋へと強引に連れていった。
着物を何枚も出し、真奈美に羽織らせては、違うと言って、新たな物(着物)を羽織らせていた。
やっと着物が決まると、今度は帯。
帯が終わると小物と部屋中に着物類を広げていた。

こんなに出して…
法子さんに怒られないかな?
まぁどちらにしても、片付けは私がやるんだろけど?

そして翌日、憲剛の選んでくれた着物を着て、法子の知人の葉瀬流華道展の行われてるホテルへと向かった。





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