剛力家の三兄弟
翌朝、出掛けようとする二人へ、禎憲は頭を下げた。
「憲剛頼む!
真奈美を連れて行かないでくれ!
俺から真奈美を奪わないでくれ!」
禎憲さん・・・
「真奈美をお前の元へ返して、真奈美は幸せになれるか?」
「分からない・・・でも、俺は幸せになれる!
俺が幸せなら、きっと真奈美も幸せだと思うから・・・」
苦しそうに訴える禎憲へ、真奈美は持っていた招待状を渡した。
「え?」
招待状の中を見た禎憲は、安心して足の力が抜けたのか、その場に座り込み頭を抱えていた。
「良かった・・・」
「ごめんなさい。憲剛さんには、協力して貰ったの・・法子さんは、明憲さんから話し聞いて、協力してくれたんだと思う。多分、お父様も?」
「幸せになれよ?」と憲剛は言って、持っていた車の鍵を、禎憲へ渡した。
「えっ?
これ、俺の車の鍵?
アイツ俺が止めに来る事分かってて・・」
禎憲は、嬉しそうに “ 覚えてろよ! ” と、叫んでいた!
そのまま、禎憲と真奈美は、葉瀬流華道展へ行き、改めて葉瀬恭之助へ挨拶し、前家元である恭之助の祖父へ二人の結婚の報告をした。
そしてその日の夜、二人は剛力家の皆んなに、謝罪し、改めて祝福して貰った。