剛力家の三兄弟

ユリとの事が片づき、真奈美との結婚の話を進めると同時に、禎憲は司法試験を受けると言い出した。
それは、代々法曹界へ優秀な人材を送り出してる剛力家を継ぐ為、必要不可欠なのだろう。

「それで、店の事は真奈美に任せたいけど、やってくれるか?」

「勿論!
あの店には私も愛着あるし、ずっと続けて行きたいと思ってた」

「良かった。
じゃ、俺は司法試験勉強に専念するよ?」

通常、大学を卒業後、法科大学院で学び、その後、司法試験へ臨むのだが、禎憲は、既に法科大学院を出ていた為、直ぐにでも、司法試験を受ける事が出来るのだ。

禎憲は、司法試験勉強に専念すると言いながらも、愛の営みは休む様子は全く無かった。

「ダメだって!
もう起きなきゃ!
食事の支度あるんだから!」

「まだ大丈夫だって、30分ありゃ出来るじゃん?」

「あっ…んん…あぁ・・
あっだめ・・」

「真奈美・・愛してるよ」

「あぁ…もぅだめ…イッ・・」

「俺も…一緒に…んっ真奈美!」


「真奈美…もう一回?」

毎朝毎朝、どれだけ疲れ知らずなの?
夜は夜で隙を与えると、躰火照らせるし・・・
こっちの身体が持たないっていうの!

普段見せない、天使の子の様な微笑みで、ねだられてしまったら、私としても拒む事が出来ない。

「もぅ分かった…一回だけだからね?」
返事する前に始まってるし・・





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