剛力家の三兄弟
マジ腰痛いっ…
「ごめんっホントごめんな?
俺また止まらなくなっちゃたな・・
反省してる」
「もぅいいよ・・」
普段誰にも見せない、子犬のような甘えた禎憲さんの顔に、毎度絆される私が愚かだったんだから・・
天使ならぬ、この絶倫悪魔が・・‼︎
「俺、マジで反省してる。
疲れた体に鞭打って働かせて悪いと思ってる。
それでだな、俺も司法試験勉強に本腰入れたいから、バイトを雇おうと思ってるんだが?」
「男子限定なら良いよ?」
「女子限定だろ!」
「何言ってるの?
ユリさんの事忘れたの?
今までの様にマスターとして働かなくても、店には毎日顔出すんでしょ?
二度とあんな事ヤダよ!
お客さんにどれだけ迷惑かけたか!」
「真奈美だってだろ!
最近、男の客がやたら増えたと思ったら、真奈美が愛想振りまいてるからだろ?」
「お客さんに愛想振りまくのは、客商売じゃあたりまえでしょ!」
「俺以外の男に愛想なんて振りまかなくて良いんだよ!」
結局バイトは雇わず、今まで通り禎憲と真奈美、二人で店を営る事になった。