剛力家の三兄弟

「まぁ良い。これからじっくり分からせてやるよ?」

「じゃ、私はこれで・・不動産屋さんと約束してますので、失礼します」

真奈美は立ち上がると一礼した。

「ナニ訳の分からない事言ってる?」

え?

「エミと、ユリをクビにして、俺しかいないのに、店はどうするんだぁ?」

あっ!
そうだ!
これからどうするんだろう…?

「急に二人も居なくなって、大変ですよね?
早くバイト見つかると、良いですね?」

「なにを人ごとの様に言ってるんだよ?
真奈美が働くに決まってるだろ!」

「えっ!?」

「えっ、じゃねぇーだろ?
早くランチの仕込みしろよ!」

すったもんだ有ったが、結局今まで通り働き、真奈美は剛力家にお世話になる事になった。





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