ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…
朝香は家に帰った
「あら、早いじゃない」
「疲れたから早く上がらせてもらった、もう寝る」
「ご飯は?」
「いらない」
自分の部屋にいく
次の日学校
「おはよう、朝香、ん?顔色悪いよ」
「あまり寝れなくて……食欲もなくてね」
「風邪か疲れか」
「疲れかなー」
昼食
「はぁ」
朝香はため息をつく
「食べてないじゃん」
「うーん、あたしトイレいってくるね」
席を立つとよろけた
「朝香」
千波が支える、響也が寄ってくる
「どした?」
「体調悪いみたいで、保健室行こう、朝香」
「運ぶよ」
「いい」
「ほっとけるかよ」
朝香を抱いて保健室に連れていく
「先生~、ベッド借ります」
「あら、顔色悪いわね」
ベッドのカーテン開ける
「昼御飯食べた?」
朝香は首ふる
「食欲なくて」
「あら、じゃあ胃薬のんで」
「はい」
「先生、お電話です」
「はーい、横になって寝てなさい」
響也と二人になる
「俺のせいだよな」
朝香は無言のままだった
「この間、階段を一段ずつ上ったり下りたりしてるの見てたんだよ、手すり持って……下に干せたら滝野が楽かなと思って作ってもらったんだ、喜んでくれると思ったのに……」
朝香は響也に背をむける
「あたしはハウスキーパーで、あの家の人間ではないの、宇佐美くんの家族が干すのが大変なら作るのはいいけど、階段も一段ずつでも上がれるし下りれるし、できないならバイトもしてない……そんな簡単にサンルームとかお金かかることしないで、宇佐美くんにしたらたいしたことないかもしれないけど親のお金でしょ?あたしみたいなたった三時間のハウスキーパーの為に何十万も使わないで」
「びっくりさせてよろこばせたかったから」
「どうして?」
「どうしてって……俺がそうしたいと思ったから」
「それなら昨日おぶってくれたみたいに手を貸してくれるほうがよっぽど、嬉しい、お金かけるんじゃなく、気がついたら大丈夫?って声かけてくれるほうが私は……」
朝香は泣き出した
「悪い、俺……」
ノックの音がする
「朝香どう?」
千波が様子を、見に来てくれた、朝香は涙をふく
「千波、ごめんだけど今胃薬のんだからお弁当持ってきてくれないかな」
「わかった」
「俺、教室に戻るな、体調が戻らなかったら休んでいいから連絡入れて」
「うん……わかった」
「朝香持ってきたよ、あれ、宇佐美くんは?」
「戻ったよ、ありがとね、食べたら大丈夫だと思う」
「うん、無理しないで」