ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…


夕方、響也は帰ってなかった

どこいったんだろう、昨日は何もいってなかったけど
携帯を見る、あっ入ってた
遅くなるのか

仕事をすませ洗濯物たたんでいると響也が帰ってきた

「ただいま」

「おかえり、ご飯は?」

「食べてない、飲み物だけ飲んできた、幹太と彰につかまってて」

制服を脱いでソファーにかけカッターシャツを受けとる朝香

一瞬なんか夫婦みたい……朝香の頭をよぎる

「暑い、先シャワーしていい?」

「うん、じゃあ先に入って、シャツと一緒にもう洗っておくから」

「はーい」

シャワーから出てきた

「暑い〜」

「じゃあ、お味噌汁やめとく?」

「うん」

「今日びっくりしたよ、いきなり誘うから」

「幹太が行動に出たくてしょうがないみたいで、頑張ってるんだよ」

「千尋のことそんなに気にいってんの?」

「なんかあいつMだな、女のことかっこいいっていってたからな」

「杉本くんはにぎやかだから千尋とかうるさいって言いそう」

「それが幹太にはたまらないみたいだな」

「何か決めてたの?」

「まだ返事もらってないのにどこいこうか話してたぜ」



食事が終わりリビングいく

「明日長ジャージいるよ」

「えー、もう暑い」

「郊外に掃除に行くっていってたでしょ」

「二時限だっけ、さぼろうかな」

「だめだよ、最初に単位だいぶとれてないんだから」

「めんどいなー」

「今日宿題もあったよ」

「それはした、学校で、置いて帰ってるから宿題は全部学校でする」

「できるのがすごいね……あたしね手術考えてみようと思って」

「マジ?」

「うん、ある意味、未来のおかげかもだけど、基本私って運動好きなんだよね、前に通ってた病院でも体重が増えたらもっと症状がでるかもって言われてて、女性は妊婦になるとかね」

「なるほど」

「前のところは入院施設なかったから他を探してみようと思ってる、夏休み利用して」

「俺のいってた整形外科、結構評判いいぜ、入院もリハビリもある、そこいってみれば?」

「いつ怪我してたの?」

「中学の時スケボーでこけて手を骨折した」

「遠い?」

「いや、あー、ハウスキーパーの会社の近くだから、お母さんも楽かもな」

「へえ、聞いてみる、ありがとう……ねえ、シーツ洗いたいんだけど替えってある?」

「二階にあるよ」

二人は二階にあがる

「ゆっくりな」

「うん」

「ここの棚」

「わっ、一杯ある」

「いつもの引き出しにクリーニングのカードあるからそれ使って」

「今替えていい?」

「いいよ、じゃあ手伝う」

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