ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…


「なあ、ベトベトする、シャワーしたい」

「だめだよ、熱あるんだから」

おでこに手をあてるとまだ少し熱い
響也は咳き込んでいた


「身体ふく?」

「うん」

朝香はタオルを温めて持ってくる

「拭いたらすぐ冷えるからすぐ服きるのよ」

「拭いてくれねぇの?後ろ届かないんだけど」

「着替えは?」

「三段目の引き出し、パンツは二段目」

「ちよっと、中ぐちゃぐちゃ、せっかくたたんでも意味ないじゃん」

「中に入れてるだけいいだろ」



響也は服を脱いでいき、下着も脱ごうとした

「待って、先に上だけで」

朝香は響也の身体を拭いていく

鍛えられてるなー
モデルも体型維持大変だろうし

「はい、上着て」

下着を脱ぎはじめる

「ちょっと、あたしが出てからにしてよ」

赤くなる
「見る?」

「見ません」

響也に布団をかぶせる

「はい」

布団からパンツが手渡される

「頭は?」

「だめだよ」

「今日ムースつけたのに」

「枕にタオルしこうか」

「着替えたら寒くなった」

「寒い?頭痛とかは?」

「する」

これは熱が出るパターンなのでは?扁桃腺の可能性ありだよね

「これから熱が上がるよ」

「えー、確かにしんどいけど……泊まって、明日休みだし」

ゴホン、ゴホン
「俺一人でほっとくの?」

朝香は考えた

「お母さんに聞いてみるよ」

部屋から出ていく
「ふぅ、しんど」ゴホン



「お母さんがいつも一人だからついててあげればだって、熱が上がるかもしれないからトイレとかついていってあげなさいって」

「よかった」ゴホン

「洗濯回してあたしも何か食べさせてもらうね、ちゃんと寝てて」

買い物いってこようかな、歯ブラシとか下着、プリンとか

朝香はそっと出かけた



帰ってくると響也がキッチンにいた

「どこいってた?」

「買い物、あたしの歯ブラシとか……寝てなかったの?」

「うん、寝れない、喉が渇いたから下りてきたらいないから」

「顔さっきより赤いよ、食べたら上がるからおとなしく寝てて」

響也は咳をしながら上がっていく


「どう?」

「しんどい、寒い」

「寒いの?」

「一緒に寝て」

響也潤んだ目で見る

「ちよっと、そんな目で見ないで」

女子より色っぽい目されると…

「何もしないって約束する?」

「うん、寒いから早く暖めて」

朝香は冷たいタオルでおでこ冷やす

「うっ、冷たい」

「冷やさなきゃ、下がらないよ」



しばらくベッドに座ってタオルを替える
響也が咳き込んだら背中をさする、熱が上がってしんどそうだった

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