ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…
「トイレいきたい」
「立てる?」
「肩かして、フラフラする」
朝香に支えられながらトイレから戻る
「寒いからもっとひっついて」
朝香のウエストをひきよせる
「ちょっと何もしないって」
「してない」
朝香に抱きついた
身体熱いな、これはしんどいわ
「少し起きれる?薬飲もう」
響也を片手で支えてなんとか起きる
口あけて薬をほうり込む
「水分も取って」
水を飲んだ響也はそのまま隣の朝香の太ももへ撃沈した
力尽きたか、ふふっ、かわいい顔してる、いつも言葉はえらそうなのに、時々は'うん'とか返事するし、どっちが宇佐美くんなんだろう、柔らかい髪をなでる
おでこのタオルをかえながら朝香もウトウトし始めた
朝
ん?枕が足?響也は目をあける
ゆっくり頭を上向ける、朝香の顔があった
響也は頭をずらして朝香をゆっくり横にならす
(サンキュー)
朝香の髪をなでながらもう一度ひっついて寝る
「ぐうっー」
お腹の虫が鳴った
「腹へった」
朝香が目を覚ます
「今何時?」
「昼前」
「起こしてくれてよかったのに」
朝香が起きようとすると響也に抱きつかれる
「昨日ありがとな」
「ううん、しんどかったよね、あたし座ってなかった?」
「座って寝てたから横にならせた」
「あっ、ごめんね」
「いや、俺も膝悪いのに枕にしてて悪かった」
「ごはんにするよ、何がたべたい?」
「おかゆ以外(笑)」
「熱下がった?」
響也は朝香に足をからませて抱きつく
朝香のおでこに自分のおでこをひっつける
「どう?」
「うん、下がったね」
「今日、肉食える?」
「何がいい?」
「焼き肉もいいけど明日仕事だからバランスよく野菜も食べたい」
「すき焼きにしようか?」
「お前も一緒に食べて、昨日看病してくれたお礼」
「ありがとう」
響也はからませている足をすりすりしながら手を腰に回す
「足離さないとご飯つくれない」
「お腹も減ったし、シャワーもしたいし、離れたくもない」
「無理だよ、鍋焼きうどん作るからその間にシャワーしてよ」
「三番目の離れたくないが一番優先で……」
響也は朝香にキスをした
「んっ、昨日何もしないっていったから布団はいったのに」
「昨日はしてない」
「えー、ずるい、そういうこという?」
「嫌か?」
「嫌っていうか、勝手に宇佐美くんがキスしてくるんじゃん、うちら付き合ってないのに」
「お前、俺のこと好きじゃないのか?」
「好きなんていってないし、この間だって何でキスしたか意味わかんない」
「お前だってすぐ何の反応もなく帰ったしわかんねぇよ」