ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…


朝香は響也にもたれていた

「ねえ、何で親に会いに行こうかと思ったの?」

「うーん、本当は朝香のお見舞いに毎日でも行きたいとこなんだけどな、朝香が夕方いてくれるようになってなんか飯食うときに誰かいて、シャツ渡したりなんか夫婦みたいって思ったんだよな」


それは、確かに私も思ったけど……

「実は今の母親とは一度顔会わせただけで会ってないんだよ」

「そんなに?」

「電話でも親父の携帯にかけるだけだしほぼ話したことない、妹ともな、はっきりいって再婚に反対だったんだよ」

「年齢からいえばまだよくわからないくらいよね?」

「まあ母親が亡くなったのは向こうで事故だったんだけど、二年たたないくらいにすぐ再婚してさ、それが親父の秘書だったらしい、その時はわからなかったけど少し大きくなるにつれて色々大人の知識が入るじゃん、そしたらさ、もしかしたら母親が生きてる時から関係があったんじゃないかなって中学の頃は思ってて荒れてた」

「そんな」

「でも、俺も家族をわからなきゃって二人と話さなきゃって行くことにした……夜さ朝香と話してるとな、この時間は家族団らんの時間じゃないのかなって思うようになってきたんだ、前の母さんの記憶はだいぶ薄れてきてるんだよなー」

「いつ亡くなったの?」

「小学校三年生」

「三年生って大事な時期って聞いたことある、親が何でもしてあげてるとずっと大人になるまで親が手をかけちゃうんだって、子供が自立するかどうかの年齢らしいよ、かといってほっておくのとは違うけどね」

「うーん、その頃は向こうにいたな、五年生で帰ってきて、ハウスキーパー入ってたけど新しい母親と再婚してふたりでまた向こうへ、俺はミニバスとモデルも少しやりはじめてたからひとりで残った」

「卒業式と入学式は?」

「卒業式だけ親父が帰ってきてくれたかな、まあこれからの事をな、進路の事とか将来の事をきちんと話さなきゃと思ったんだ」

「そっか」

将来のことかー、私はまずは足を治すことかな…



月曜日、朝香は病院へ
先生と話し合った結果、7月23日から検査入院して27日に手術することに決まった

一学期の終業式後6人でファミレスへ食事に行く

「朝香、お見舞いいくからね」

「ありがとう、退屈だから来て、何もいらないよ」

「ちゃんと俺にも連絡しろよな」

「するよ~」

「お前ら夏休みどっか行くか決めてんのか?」

「やっぱ、夏は海だな、千尋行くよな?」

「まあ、行くけどあたし泳げないんだよね」

「浮き輪で引っ張るから大丈夫だよ」

「千尋ってスタイルいいんだよ~、どんな水着着るのかな?」

「えーワンピースかな?」

「スタイルいいって……幹太、顔赤いぞ(笑)」

「えーと、じゃあビキニでお願いしたいです」

「お願いされてるよ千尋ビキニ買わなきゃね」


< 30 / 39 >

この作品をシェア

pagetop