無愛想な同期の甘やかな恋情
食事の手を止めて、「うーん」と唸るのを見て、私は思わず椅子から腰を浮かせてしまっていた。
「報告書、送ってくれました。『応援してます』って、手書きのメッセージを残してくれました! 『君の夢が叶いますように』って……」
なかなか『ああ、あれか!』と、間中さんの記憶を引き出せないことに焦れて、私は声を上擦らせた。
興奮してしまったのを自覚して、自分を落ち着かせようとして、一度こくりと喉を鳴らす。
「わ、私。あの時から、ずっと……」
「それ、多分俺じゃないと思うな」
『間中さんのこと、好きだったんです』。
そう口走りかけた私を、間中さんは顎を撫でて思案しながら遮った。
「っ、え?」
彼の予想外の反応に、私は勇み足を踏んだ気分で聞き返す。
間中さんは、中途半端に立ち上がった私を見上げ、困ったように眉尻を下げた。
「冴島さんにとっては、ものすごく大事な事だったのかな。それなら、覚えてなくて申し訳ないなーと思ったけど」
大きく目を見開く私の前で、彼は箸と茶碗をトレーに戻して、テーブルに頬杖をついた。
「俺は、仕事に夢を抱いたことはない。新商品の開発に携われば楽しいし、仕事が面白くないわけじゃないんだけど」
そう言って、目尻を下げる。
「報告書、送ってくれました。『応援してます』って、手書きのメッセージを残してくれました! 『君の夢が叶いますように』って……」
なかなか『ああ、あれか!』と、間中さんの記憶を引き出せないことに焦れて、私は声を上擦らせた。
興奮してしまったのを自覚して、自分を落ち着かせようとして、一度こくりと喉を鳴らす。
「わ、私。あの時から、ずっと……」
「それ、多分俺じゃないと思うな」
『間中さんのこと、好きだったんです』。
そう口走りかけた私を、間中さんは顎を撫でて思案しながら遮った。
「っ、え?」
彼の予想外の反応に、私は勇み足を踏んだ気分で聞き返す。
間中さんは、中途半端に立ち上がった私を見上げ、困ったように眉尻を下げた。
「冴島さんにとっては、ものすごく大事な事だったのかな。それなら、覚えてなくて申し訳ないなーと思ったけど」
大きく目を見開く私の前で、彼は箸と茶碗をトレーに戻して、テーブルに頬杖をついた。
「俺は、仕事に夢を抱いたことはない。新商品の開発に携われば楽しいし、仕事が面白くないわけじゃないんだけど」
そう言って、目尻を下げる。