無愛想な同期の甘やかな恋情
「でも、新しいものを生み出すのは、君たち企画の仕事。俺たち研究職の役割は、製品の品質管理と改良の方がメイン。これが、なかなか地味な作業でね。そこに夢なんかないんだよ」
うーん、と口をへの字に曲げて唸る間中さんを、私は呆然と見つめた。
「だから、冴島さんを激励するにしても、『夢が叶いますように』って言い方にはならないと思う。手書きのメッセージ……やっぱり俺じゃないな」
間中さんは自分の答えに納得して、うんうんと頷きながら、再び箸を手に取った。
そして、時間を気にしたのか、食事を始める。
「そう……でしたか」
私は、機械的に呟いた。
そのまま脱力して、ドスッと椅子に腰を戻す。
間中さんの言う研究職の役割は、頭や理屈ではよくわかるし、理解もできる。
でも、『夢なんかない』という彼の言葉に、私はショックを受けていた。
だって、私は間中さんのことを、私の夢を叶えてくれた魔法使いだと思っていた。
『君の夢が叶いますように』
間中さんじゃないなら、あのメッセージをくれたのはいったい誰なんだろう。
私の本当の魔法使いは、いったい――。
胸の奥底からじわじわと湧き上がってくる動揺で、私の瞳は揺れた。
これまで心の支えにしてきた存在を見失い、無意識に縋るものを探した私の脳裏に、穂高君がくれた言葉が過ぎる。
うーん、と口をへの字に曲げて唸る間中さんを、私は呆然と見つめた。
「だから、冴島さんを激励するにしても、『夢が叶いますように』って言い方にはならないと思う。手書きのメッセージ……やっぱり俺じゃないな」
間中さんは自分の答えに納得して、うんうんと頷きながら、再び箸を手に取った。
そして、時間を気にしたのか、食事を始める。
「そう……でしたか」
私は、機械的に呟いた。
そのまま脱力して、ドスッと椅子に腰を戻す。
間中さんの言う研究職の役割は、頭や理屈ではよくわかるし、理解もできる。
でも、『夢なんかない』という彼の言葉に、私はショックを受けていた。
だって、私は間中さんのことを、私の夢を叶えてくれた魔法使いだと思っていた。
『君の夢が叶いますように』
間中さんじゃないなら、あのメッセージをくれたのはいったい誰なんだろう。
私の本当の魔法使いは、いったい――。
胸の奥底からじわじわと湧き上がってくる動揺で、私の瞳は揺れた。
これまで心の支えにしてきた存在を見失い、無意識に縋るものを探した私の脳裏に、穂高君がくれた言葉が過ぎる。