無愛想な同期の甘やかな恋情
バスルームから、シャワーの水音が聞こえてくる。
先にシャワーを済ませた私は、穂高君が出てくるのを待ってドキドキしながら、部屋の隅っこのショーケースの前に佇んだ。


どれもこれも、私の大事な魔法のアイテム。
別名、『自己満足スペース』ともいえるそれを見下ろし、私はいつの間にか微笑んでいた。


私の夢は終わらない。
この先ずっと、穂高君がそばにいてくれる限り、ずっとずっと追い求められるもの。
今、そんな思いで、この大事なものたちを見つめられることが、とても嬉しい。


無意識に、ガラスのショーケースを指でなぞっていると。


「あとどのくらい新しい商品を生み出したら、そのケースいっぱいになるだろうな」


後ろから近付いてきた穂高君が、そう言った。
そっと振り返ると、彼は濡れ髪をタオルで拭っている。
腰にバスタオルを巻いただけという、超セクシーな格好。


「っ……」


私は反射的に目を逸らし、心臓をバクバクさせながら彼に背を向けた。


「な、なんて格好して……」


裏返った声を漏らすと、穂高君が「んー?」と間延びした声で聞き返してきた。
そして、後ろから私をぎゅうっと抱きしめてくる。
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