無愛想な同期の甘やかな恋情
穂高君は、私の肩からむくっと顔を上げて、


「俺と一緒の部屋で、もっと広いスペース作ろうって、そう言いたいの」


言い方はどこか甘えてるようなのに、鋭く熱っぽい瞳で、私をまっすぐに射貫いてくる。
子供と大人が同居しているような穂高君に、私の胸がドキンと大きく弾んだ。


「ほ、穂高君と一緒の部屋?」


彼が、「そう」と妖しく目を細める。


「美紅は俺のことものすごく好きで、俺はそれよりもっとずっと好き。……一緒に暮らすのも、問題ないと思うんだけど?」

「っ……」


言葉を返す前に、唇を塞がれた。
私はすぐに穂高君の熱情に翻弄されて、唇が離れた時には、ボーッと彼を見つめてしまった。
そんな私を、彼がふふっと笑う。


「まあ、返事はゆっくりでいいから」


そう言って、私の耳を唇で甘噛みしてきた。


「ん……あ」


無意識に漏れる甘い声に、自分でドキッとしてきゅっと唇を結ぶ。


「声。聞かせて」


穂高君は、耳から首筋に唇を這わせながら、そんな言葉で私を誘惑する。
私は彼にぎゅっと抱きしめられたまま、再び薄く唇を開いた。
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