一目惚れの彼女は人の妻
「長いよ。それに何のスキル? っていうか、それ本当なの?」

 加奈子は、目をまん丸にして驚いていた。期待通りの反応で嬉しくなっちゃう。

「すごい偶然でしょ? 私、びっくりしちゃった」

「マンガみたいだね?」

「うん。それとね、俊君も私の事、憶えてくれてたみたいなの。私みたいな、胸が大きいだけの地味女を……」

 私は自分で言って悲しくなってしまった。眼鏡をコンタクに替えるか、思い切ってレーシックを受けて、メイクをもっと真面目にしようかなあ。

「そんな事ないよ」

「ううん、そんな事ある。Eカップだもん」

「Dじゃないんだ? って、そっちじゃなくて、私が違うと言ったのは、”地味女”の部分よ」

「へ?」

「あんたは自覚してないみたいだけど、十分綺麗だし、可愛いよ。イメージで損してるけど」

「またまたあ、冗談ばっかり」

 加奈子は、気休めを言ってくれたんだと思う。意外に優しい子だから。意外には余計か。

「ま、それは置いといて、俊輔君の”スキル高め”って何? SEのスキル?」

 来た!

 恥ずかしいけど、私が加奈子に一番言いたかったのは、コレなのよねえ……

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