願い星ふたつ
リョウマくんは座ったまま、私に抱きついてきた。
えっ?!ちょっ、なんという展開!!
リョウマくんがそんな事をするなんて想像もしていなくて、私はただ呆然と立ち尽くしていた。
「リョウマくん………?」
数分後、思い切って話しかけてみた。
「あっ、ごめん、ナツメちゃん!」
我に返ったように、リョウマくんが私から離れた。
「本当にごめん!!来てもらった上にこんな事をしてしまって……。ちょっと、気が変になってた。」
「ううん、私は大丈夫だけど……。」
別に嫌じゃなかったし、なんか子供みたいだったから。
「実は……いとこの誕生日のプレゼントを買いに来てて。ここのデパート、入口の近くのお店があんなに混むとは知らないで……。行列に巻き込まれて、前に進めなくなって。ただでさえ、皆の気や霊とかで人混み苦手なのに……。」
辛そうに話をしてくれて、私はリョウマくんの頭を優しくなでなでした。