ノンフィクションにご注意を
直接佐渡に時雨が好きなのか確認を取った事は無いけれど、沢渡は時雨と話す時毎回頬を染めている。


時雨も顔ニヤけてるし、見てたら分かる人は分かるハズ………多分溝渕と東海林も、2人の両想いには気づいてると思う。


しかし秀才のクセにその事に気づかないでいる時雨に、オレは何度冷たい目を向けた事か。


「まぁもっと本格的に受験勉強で忙しくなる前に、お互い頑張ろうぜ礼於」


「……ああ」


「ハイ皆、座ってーー」


時雨に聞こえない様に知早がオレに囁いた時、担任の女性教師がやって来た。


知早と時雨も、自分達の席に戻ってゆく。
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