幼なじみの優しい彼 2
その日の放課後、私は海にバイバイって言って急いで教室を後にした。
やばい、今日のホームルームが予定よりも長引いていたので、焦っていた。
学校の自転車置き場にたどり着くと、太一君がちょうど自転車を出しているところだった。
どうやら彼もここまで、ダッシュしてきたみたいだった。
「やっべ、ぎりぎりだぞ。ヒカリ、乗れ」
「うん」
「とばすぞっ」
私は急いで、その自転車の後ろに乗って、太一君につかまった。
彼は勢いよくペダルをこぎだした。
裏門を抜けて、2人である場所へと急いでいた。
「大丈夫か?ヒカリ、海にばれてねーだろうな?」
「うん、大丈夫だよ」
「秘密にしなきゃいけないんだろ?」
「うん、お願い」
太一くんは自転車を走らせながらオッケーって言ってくれた。