幼なじみの優しい彼 2
私はそれも太一君から教えてもらったんだ。

だから、こっそりバイトをして買うつもりだったの。

だって本当のことを言ったら彼はきっと。

「そんな高価なものをプレゼントしてくれるつもりだったの?ダメだよ、そんなの貰えるわけない。それにヒカリがバイトして貯めた大切なお金だろ、もっと自分のために使わなきゃ」

あーあ、やっぱり私が思っていた通りのことを彼に言われてしまった。

だから、内緒にしときたかったっていうのもあるんだよね。

あれ。それにしても海にちゃんと私の言いたかったことが伝わっているみたいだ。

バイトしてた理由もちゃんと彼は理解してる。

さすがは幼なじみだ。あの私の下手くそな説明をちゃんとわかってくれたんだから。
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