幼なじみの優しい彼 2
「ヒカリが優しい子だから俺も優しくなれるんだよ」

彼が私の頬を撫で、さっきの涙を拭ってくれる。

「もしそうだったら嬉しいな」

彼のその手に自分の手を重ねて、そっと目を閉じた。

私、ちゃんといい彼女になれるかな。

このまま海のそばにいてもいいんだよね。

だって、海もそう望んでくれてるんだもん。

少しは自信を持ってもいいのかな。

この時私はいつまでも、彼と一緒にいたいなって心から願っていたんだ。

先のことなんて何もわからないけど。

だけど、やっぱり私は彼が大好きだから、これから先もずっとこの思いだけは大切にしたいなって思った。



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