幼なじみの優しい彼 2
さてさて、あれからどうなったのかと言うと。

今日は、海の誕生日の前日で私はいつものように放課後は、せっせとバイトにはげんでいた。

ファミレスの制服を着た太一くんに話しかける。彼は厨房の係りで、私はウェイトレスだ。

「太一くん、あれから海と話した?」

毎日気になって彼に尋ねるけど、答えはいつも同じ。

「え?いいや。たいしたことは話してないよっ」

彼は素知らぬ風に答えるけど、明らかに目は泳いでいる。

「ほんとは、海になにか言われたんでしょ?」

「んー、あー、言われてない。言われてない。
俺と海はいつまでも親友だなって話してただけ」

太一くんは、ニコニコと人の良さそうな笑顔を浮かべる。

「本当に大丈夫だった?」

「おう、ヘーキヘーキ、海はいいやつだよ」
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