幼なじみの優しい彼 2
2人が、何を話したのかは海に聞いても絶対に教えてはくれないけど、そこはあまり踏み込んではいけないような気がした。

男同士の話をするって言ってたから、ちょっと心配だったけれど、海と太一くんはこれまで通り接しているように見えたから、ホッとした。

でもそっか、よかった。2人の友情が今まで通りで。

「そんなことよりヒカリ、バイト続けることになったんだってな?店長が言ってたよ」

「うん、そーなの」

はじめは短期バイトのつもりだったんだけど、最近はますます人手不足らしくて、長期で採用されたんだ。

結局、海に天体望遠鏡は受け取ってもらえそうにないので、誕生日当日は2人で美味しいレストランで食事してお祝いしょうねって話しになった。

デートプランは、私が考えることになっていて、今から楽しみ。
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