幼なじみの優しい彼 2

「はーい、みんな集まって。今日から新しく入るアルバイト君を紹介するわよ」

店長がパンパンと、手を叩いて店員達が集合した。

自称29歳の女性店長は、今日はやけに機嫌がよく声もなぜか可愛らしい。

ちなみに、ドジな私には鬼のようにガミガミ怒ってくる店長なんだけど、男の子には評判がいいんだよね。

そんな彼女は、新しく入るアルバイトの男の子の肩に手を置きながら、嬉しそうに彼を見上げている。

その視線の先に目をやると、

ん？んん？んー？

「今日から入る高校１年生の沖田海くんです。みなさんわからないことは教えてあげてね」

「沖田海です。よろしくお願いします」

ウエイターの制服に身を包んだ海がそこにいた。

みんなに紹介された彼は花が開いたように、綺麗にニッコリ笑う。

「イケメン、背高い」