僧侶とホストと若頭、3つの顔に揺れる恋
続いて、自分に掴みかかってきた屈強な男たち十数人を次々に薙ぎ倒したと言う。

肘鉄、足蹴り、手刀、回し蹴り、背負い投げに跳び蹴り、鮮やか過ぎる動きに圧倒され、溜め息をつく間もなかったらしい。

その後も梁瀬と小城、剣先に、声を飛ばしたのは終始、悠斗だった。

悠斗たち4人は松尾組の精鋭たちから傷1つ、負わせられていないのだと。

襲撃の隙を見て、沖永理事が警察に通報し警察が駆けつけた。

後処理は悠斗に任された。

悠斗は松尾組の襲撃隊を全員、縄で縛り上げ、警察にこう説明した。

「襲撃を目撃しましたので仲裁に入り、お縄をかけておきました。連行お願いします」

「お宅は?」

「光泉寺の僧です」

松尾組の襲撃隊は戦意喪失し項垂れ、反論さえしなかった。

警官たちは呆気に捕らわれながら、松尾組の襲撃隊をパトカーに乗せ、悠斗に深々と一礼したらしい。

「ご協力、ありがとうございました」と。
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