モノクロに咲く花~MadColors~
(なんで私の名前を知ってたの?そしてこの胸のドキドキは何なの……?どうしちゃったの私―――)

教室ではざわざわと私語が飛び交い、一向に収まる気配はない。ホームルームの時間、教卓横には一花
がいる。書記係はだるそうに黒板の前に立って外を見ていた。

「静かにしてください、体育祭の種目を今日は決めます」

「なんでもいいよ、でも面倒じゃないやつ」

「学級委員~決めちゃって」

「楽なのがいいな」

「つーか、早く帰りたいから明日にしてよ」

「先公いねえんじゃん。オレ帰るわ」

議題を聞いて三上は真っ先に席を立ち、出ていく。それに合わせて、数人の生徒が出て行ってしまう談笑する生徒もいる。
一花は下を向いて、唇を噛んだ。

重い気持ちのまま、一花は職員室に向かい、担任に状況を報告した。担任はため息交じりに一花の話を聞いた。

「何だ、決まらなかったのか」

「すみません……皆協力してくれなくて……」

「協力させるのが君の仕事だろう。しっかりしてくれよ」

(ホームルームに面倒だからって来ない癖に……)

「すみません、明日は決めます」

職員室を出て、教室に戻ろうとしたがまた掃除を押し付けられそうだったので、人気のない場所をあてもなく歩く。

(こんなことばっかり。うんざりする。もうこんな毎日嫌だよ……。私なんて存在価値全くない、こんな
人生要らない、逃げたい……)
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