魔法の鍵と隻眼の姫
ドリスター家を訪れたアドラードは現当主のハンス・ドリスターに会った。
齢50を迎えたハンスはグレーの髪に黒い瞳、年相応の成りをしておりアドラードの方が若く見える。
「ドリスター家の血筋については聞いております。しかしながらここ100年ほどは長寿命の者はおりません。皆それなりに年を取り生を終えてます」
それを聞いたアドラードは安堵した。
母や自分のように疑われることなく人々と暮らしを共に出来ることは喜ばしい。
やはり人は人の中で暮らすのが幸せだと思う。
しかし雲の存在が気になる。
アドラードは王家に異色の目を持つ者が産まれているか聞いた。
「……実は、いるのです。第2王子が異色の目を持って生まれました。アストラ様は現在12才となられていますが、国王様は産まれた時から第2王子の存在をひた隠しにしております」
困り顔のハンスにアドラードは何故それを言わぬ!?と激怒した。
急ぎハンスを伴い王宮に上がると現国王と第一王子エドガーと会った。
伝承について半信半疑でいた国王は第2王子の目が左右で違うのを見た途端に恐ろしくなり王子の存在自体も隠し通そうとした。
「800年も前の事が今になって起きようとは…」
苦悩する国王は国政も上手く行かずに内乱が勃発し全ては第2王子が生まれたせいだと嘆いていた。
「馬鹿を申すな!決してアストラのせいではない!何故鍵を探さない?世界を救いたくば鍵を探せと聞いていよう」
アドラードのその言葉に何も言わず首を振る国王。
国政に内乱に王子の事に疲れ果てていた国王は既に黒い闇の中に引きずり込まれていた。
項垂れる国王を唖然と見ていたアドラードの前に立ったのは第一王子のエドガーだった。
「父の代わりに、私が鍵を捜します」
20歳になるエドガーは異色の目のせいで父王からも敬遠されていた歳の離れた弟アストラをことのほか可愛がっていた。
そして父王も闇に飲みこまれる前は立派な王として尊敬していた。
「父上もアストラもこの世界も私が救いたい。アドラード様どうかお力をお貸しください」
真剣な目をした若者に一筋の光を見たアドラードは頷いた。
「私がその鍵だ。さあ、アストラを連れて来るのだ」
エドガーが連れてきた少年はブラウンの髪に左目は深いブルー、右目はもうくせになっているのか閉じられていた。
酷くおびえたようなその姿に胸が詰まる。
「何も怖がることはない。その右目を開いて見せておくれ」
齢50を迎えたハンスはグレーの髪に黒い瞳、年相応の成りをしておりアドラードの方が若く見える。
「ドリスター家の血筋については聞いております。しかしながらここ100年ほどは長寿命の者はおりません。皆それなりに年を取り生を終えてます」
それを聞いたアドラードは安堵した。
母や自分のように疑われることなく人々と暮らしを共に出来ることは喜ばしい。
やはり人は人の中で暮らすのが幸せだと思う。
しかし雲の存在が気になる。
アドラードは王家に異色の目を持つ者が産まれているか聞いた。
「……実は、いるのです。第2王子が異色の目を持って生まれました。アストラ様は現在12才となられていますが、国王様は産まれた時から第2王子の存在をひた隠しにしております」
困り顔のハンスにアドラードは何故それを言わぬ!?と激怒した。
急ぎハンスを伴い王宮に上がると現国王と第一王子エドガーと会った。
伝承について半信半疑でいた国王は第2王子の目が左右で違うのを見た途端に恐ろしくなり王子の存在自体も隠し通そうとした。
「800年も前の事が今になって起きようとは…」
苦悩する国王は国政も上手く行かずに内乱が勃発し全ては第2王子が生まれたせいだと嘆いていた。
「馬鹿を申すな!決してアストラのせいではない!何故鍵を探さない?世界を救いたくば鍵を探せと聞いていよう」
アドラードのその言葉に何も言わず首を振る国王。
国政に内乱に王子の事に疲れ果てていた国王は既に黒い闇の中に引きずり込まれていた。
項垂れる国王を唖然と見ていたアドラードの前に立ったのは第一王子のエドガーだった。
「父の代わりに、私が鍵を捜します」
20歳になるエドガーは異色の目のせいで父王からも敬遠されていた歳の離れた弟アストラをことのほか可愛がっていた。
そして父王も闇に飲みこまれる前は立派な王として尊敬していた。
「父上もアストラもこの世界も私が救いたい。アドラード様どうかお力をお貸しください」
真剣な目をした若者に一筋の光を見たアドラードは頷いた。
「私がその鍵だ。さあ、アストラを連れて来るのだ」
エドガーが連れてきた少年はブラウンの髪に左目は深いブルー、右目はもうくせになっているのか閉じられていた。
酷くおびえたようなその姿に胸が詰まる。
「何も怖がることはない。その右目を開いて見せておくれ」