魔法の鍵と隻眼の姫
ヴァルミラの言葉を受け4人は話し合い、エドガーとユーリスは国に戻り国の復興に力を注ぐことを約束し、アストラとエランはこの村に留まり村とアドラードの寺院を守る事を約束した。
呆気に取られたのはヴァルミラで、4人ともこの地を去れと言っても聞かないことに呆れ好きにしろと背を向けたが密かに頬を緩ませた。
ヴァルミラはこの村に留まるのならアドラードの寺院を守るのだとエランに言い、カリミンの姓を授けると寺院をアンロ・カリミンと名付けた。
幸福の鍵の意味を持つカリミンに転生の意味を持つアンロをつけたその名はいつかまたアドラードが戻って来ると信じた母の願いだった。
国へ戻ったエドガーとユーリスは変わり果てた王国の復興に力を注いだ。
しかし数年後、国の分裂は免れず7つに別れることになった。
そして、エドガーはひとつの提案をしに再びアストラの元へ赴いた。
「アストラ、お前がこの村とこの地域を納める王とならないか?」
驚くアストラに、この村とアンロ・カリミン寺院と迷いの森を知らない者が統治するよりアストラが統治した方が守ることが出来る。
これはいずれ現れるだろう救世主の助けにもなると説き伏せ、横に首振るアストラにこう言った。
「アストラ、お前はアドラードにこの村を頼むと託されたのだろう?お前が王にならずして誰がなるというのだ?」
その言葉に悩んでいたアストラは強い意思を持ってやると頷いた。
齢18の若い王が誕生する事となる。
村人は献身的に村のため尽くしてきたアストラが王になることを喜んだ。
そうして国は8つに別れ紆余曲折ありながら現在に至る。
国王にひた隠しにされてきたためノアローズの王子だと大々的に公表しなかったもののエドガー王太子の協力のお陰で成り立つことが出来たシエラ王国。
そしてまた悪しき魂が渦巻き世界を救うべく救世主が現れた時には惜しみ無く協力するよう書き記した本を代々受け継ぐ者に託した。
カリミン寺院でもそれは同様で亡くなったアドラードの髪をひと房もらい受け歴史の証拠とした。
~~~
「これがもうひとつの伝承の概要です。とは言えかなり長く話し込みました」
話終えたキースは目を瞑る。
壮絶な話に深く息を吐いたラミンは外を見ると雲間からオレンジの光が差し込み既に夕刻だと気付いた。
ミレイアはうつむき加減で難しい顔をしている。
アストラ達は1年も共に暮らして友情を育んだ筈なのに失敗してしまった。
私達はたった1ヶ月しかなかった。
これで信頼関係は築けてると言えるのだろうか?
不安が胸を巣くう。
呆気に取られたのはヴァルミラで、4人ともこの地を去れと言っても聞かないことに呆れ好きにしろと背を向けたが密かに頬を緩ませた。
ヴァルミラはこの村に留まるのならアドラードの寺院を守るのだとエランに言い、カリミンの姓を授けると寺院をアンロ・カリミンと名付けた。
幸福の鍵の意味を持つカリミンに転生の意味を持つアンロをつけたその名はいつかまたアドラードが戻って来ると信じた母の願いだった。
国へ戻ったエドガーとユーリスは変わり果てた王国の復興に力を注いだ。
しかし数年後、国の分裂は免れず7つに別れることになった。
そして、エドガーはひとつの提案をしに再びアストラの元へ赴いた。
「アストラ、お前がこの村とこの地域を納める王とならないか?」
驚くアストラに、この村とアンロ・カリミン寺院と迷いの森を知らない者が統治するよりアストラが統治した方が守ることが出来る。
これはいずれ現れるだろう救世主の助けにもなると説き伏せ、横に首振るアストラにこう言った。
「アストラ、お前はアドラードにこの村を頼むと託されたのだろう?お前が王にならずして誰がなるというのだ?」
その言葉に悩んでいたアストラは強い意思を持ってやると頷いた。
齢18の若い王が誕生する事となる。
村人は献身的に村のため尽くしてきたアストラが王になることを喜んだ。
そうして国は8つに別れ紆余曲折ありながら現在に至る。
国王にひた隠しにされてきたためノアローズの王子だと大々的に公表しなかったもののエドガー王太子の協力のお陰で成り立つことが出来たシエラ王国。
そしてまた悪しき魂が渦巻き世界を救うべく救世主が現れた時には惜しみ無く協力するよう書き記した本を代々受け継ぐ者に託した。
カリミン寺院でもそれは同様で亡くなったアドラードの髪をひと房もらい受け歴史の証拠とした。
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「これがもうひとつの伝承の概要です。とは言えかなり長く話し込みました」
話終えたキースは目を瞑る。
壮絶な話に深く息を吐いたラミンは外を見ると雲間からオレンジの光が差し込み既に夕刻だと気付いた。
ミレイアはうつむき加減で難しい顔をしている。
アストラ達は1年も共に暮らして友情を育んだ筈なのに失敗してしまった。
私達はたった1ヶ月しかなかった。
これで信頼関係は築けてると言えるのだろうか?
不安が胸を巣くう。