魔法の鍵と隻眼の姫

アイオライトに着いた。
ここは龍の祠がありアドラードの鱗を受け継いだ場所。
そしてアマンダと再会し共に旅をすることになった。

あれほどモリスデンが他者の同行を許さなかったのに自分の間違った判断でアマンダの同行を許しミレイアを苦しませることになる。

「……」

黒い雲の影響を知らずに受けていたとも思いたいところだがあれは楽観視した自分の気の緩みが招いたもの。
眉根を寄せ難しい顔をするラミンはあの時はほんとにどうかしていたと思い起こす。
しかし後悔先に立たず…だ。

「あんた確かミミちゃんの…」

声を掛けられ後ろを振り向くと見たことがあるような無いような青年が立っていた。

「誰だお前?」

怪訝な顔で睨んでくるラミンに一瞬たじろいた青年はごくりと生唾を飲み気を取り直してこほんと咳払いした。

「あ~1年くらい前にそこの酒場にミミちゃんと来ただろ?アマンダさんといちゃついてた…」

「ああっ!?」

「いちゃついてた?」

怪訝なトニアスにじろりと横目で睨まれ今度はラミンがたじろき焦る。

そういえば思い出した。
アマンダと再開し連れてかれた酒場でミレイアを誘った青年、確かシャルーと言ったか?
ミレイアと仲良さそうに話しているのが気に食わなかった…。

「あ…ああ、お前あの時の。良く覚えていたな」

「その白い髪は珍しいから覚えている。今日はミミちゃんと一緒じゃないのか?」

隣にいるトニアスに目を向けながら聞いてくるシャルーは明らかに残念そうな顔をする。

「ああ、あいつはいない。お前シャルーとか言ってたな?俺達は地域の復興の進み具合を見て回ってる。この町はどうだ?」
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