魔法の鍵と隻眼の姫
不機嫌なラミンに何も言えず、引っ張られるまま歩くミレイア。
アマンダも腕に抱きついたものの怖い顔のラミンの様子を伺う。
「アマンダが鍵の言い伝えのある町を知ってるそうだ。明日からアマンダも一緒にその街に行く」
「え?」
「バットリアは西のメリダヌス帝国にある。ここから一週間はかかるから仲良くやってくれ」
突然前を向きながら言うラミンにミレイアは信じられないと目を見開く。
「でも何人も同行は許さぬとモリーが…」
「行き先が一緒ってだけでバットリアに着いたら別行動するから多分大丈夫だろ?」
楽観視するラミンに困り言葉に詰まる。
「でも…」
「何?あたしが一緒だと邪魔?何か不都合でも?」
反対側から顔を出しミレイアを睨むアマンダ。
ほんとは小娘の方が邪魔だけどね、と見えない所で舌を出す。
困った顔のミレイアに繋いだ手を離しその手を頭に置く。
「心配すんな、あのじじいに何か言われたら俺が言い返すから」
「そう言うことじゃなくて……!」
言いたいことが伝わらずに唇を噛むミレイアは自分も仕入れた情報を思い出す。
「あ、あの私も聞いたんだけどシエラ王国のアレキサンドと言う村に古い言い伝えがあって縁の物もあるらしいの。私はそちらに行きたいわ。どんな言い伝えかまでは解らないけど」
「北のシエラ王国か、ここからバットリアの間にある国だな」
こことバットリアの間、三角地点にあるシエラ王国はラミンがついこの間まで傭兵として戦に参加してた国だ。
メリダヌス帝国の侵略から国を守るために戦っていた。
メリダヌス帝国はあちこち戦を仕掛けては隣国を侵略し領土を広げてきた国。
だからといって閉鎖的ではなく国交も普通に行っているから旅人も容易に入れる。
シエラ王国のかつての仲間達もどうしているか気になるところだ。
アマンダも腕に抱きついたものの怖い顔のラミンの様子を伺う。
「アマンダが鍵の言い伝えのある町を知ってるそうだ。明日からアマンダも一緒にその街に行く」
「え?」
「バットリアは西のメリダヌス帝国にある。ここから一週間はかかるから仲良くやってくれ」
突然前を向きながら言うラミンにミレイアは信じられないと目を見開く。
「でも何人も同行は許さぬとモリーが…」
「行き先が一緒ってだけでバットリアに着いたら別行動するから多分大丈夫だろ?」
楽観視するラミンに困り言葉に詰まる。
「でも…」
「何?あたしが一緒だと邪魔?何か不都合でも?」
反対側から顔を出しミレイアを睨むアマンダ。
ほんとは小娘の方が邪魔だけどね、と見えない所で舌を出す。
困った顔のミレイアに繋いだ手を離しその手を頭に置く。
「心配すんな、あのじじいに何か言われたら俺が言い返すから」
「そう言うことじゃなくて……!」
言いたいことが伝わらずに唇を噛むミレイアは自分も仕入れた情報を思い出す。
「あ、あの私も聞いたんだけどシエラ王国のアレキサンドと言う村に古い言い伝えがあって縁の物もあるらしいの。私はそちらに行きたいわ。どんな言い伝えかまでは解らないけど」
「北のシエラ王国か、ここからバットリアの間にある国だな」
こことバットリアの間、三角地点にあるシエラ王国はラミンがついこの間まで傭兵として戦に参加してた国だ。
メリダヌス帝国の侵略から国を守るために戦っていた。
メリダヌス帝国はあちこち戦を仕掛けては隣国を侵略し領土を広げてきた国。
だからといって閉鎖的ではなく国交も普通に行っているから旅人も容易に入れる。
シエラ王国のかつての仲間達もどうしているか気になるところだ。