白雨の騎士
「シド様。」
すると、再びシドの前に15.6歳くらいの可愛らしい女性が声をかけてきた。
「わたくしに、剣術を教えては下さいませんか。」
突然のお願いに、シドは驚いた。どう見ても貴族のお嬢様が剣術を教えてくれなんて。
「…この剣は大変危険なものです。剣は近衛隊が持ち皆様を守るものでございます。」
シドは腰にある剣に手を当てて言った。
「…では、馬術を教えてくださいな。」
女性の言葉にシドが困っていると1人の夫人が何やら走ってやって来た。
「ローズ様、探しましたよ。さぁ、ピアノのお稽古が始まりますよ。」
ローズと呼ばれた女性は渋々その場を後にした。
「今の見ました?ルーズト家の御息女のローズ様ですわ。あの方もかなりシド様にお熱のようですわね。」
周りの夫人たちがヒソヒソと話した。