白雨の騎士

「シド様。」

すると、再びシドの前に15.6歳くらいの可愛らしい女性が声をかけてきた。


「わたくしに、剣術を教えては下さいませんか。」

突然のお願いに、シドは驚いた。どう見ても貴族のお嬢様が剣術を教えてくれなんて。


「…この剣は大変危険なものです。剣は近衛隊が持ち皆様を守るものでございます。」

シドは腰にある剣に手を当てて言った。

「…では、馬術を教えてくださいな。」

女性の言葉にシドが困っていると1人の夫人が何やら走ってやって来た。


「ローズ様、探しましたよ。さぁ、ピアノのお稽古が始まりますよ。」


ローズと呼ばれた女性は渋々その場を後にした。


「今の見ました?ルーズト家の御息女のローズ様ですわ。あの方もかなりシド様にお熱のようですわね。」


周りの夫人たちがヒソヒソと話した。


< 188 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop