白雨の騎士
「…すまない。余計な事をしたかな。」
キースの言葉にシドは首を横に振った。
「両親の事を調べたりはしなかったが、知りたくなかったかと言うと嘘になります。孤児院の先生からはこのペンダントの写真の人が恐らく父親だろうと、そして胸の紋章は王宮の騎士団のものだと言われました。調べるあてもなかったので。」
父親は王宮で騎士団だった。この事だけ知っていたのでいつしか自分の夢になっていた。
「…ドラスは魔法使いではなかった。もちろん光の力も持っていない。庭いじりが好きで、家を出て我が家で働いていた。だが、ウォルドーフ家や光の力の事はよく話してくれたよ。僕はその話を聞くうちに、興味を持ったんだ。」
2人は小屋から出た。
シドは写真を大事にポケットにしまった。
「…シド、君に会いたかったのは別の理由もあるんだ。明日の午後、王宮の西に図書室があるようだ。あまり人がいないと聞いた。そこで話をしてもいいかい。」
別の理由…?
キースは少し表情が曇った。
「分かりました。」