白雨の騎士

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シド達が小屋に居る頃、王宮ではオーギストが浮かない表情で王の部屋の扉をノックした。

今日の当主達が集まった会議の議事録を伝えに来た。


「…オーギスト、今日の会議はどうじゃった?」


「議事録はこちらにまとめました。一読願います。それともう一つ、アリス様のご婚約の事が話題に上がりました。来年までには相手を決めて欲しいと助言を頂きました。」


オーギストの言葉に、王は手紙を書いていた手を止めて、小さくため息をついた。


「…そんな事を言い出すのはアルベルトだな。」


「…ええ。それに会議後に、アルベルト様より今度アリス様の女王になるための教育係となったキース様を相手にどうか考えて欲しいとのことです。」


オーギストは額の朝をハンカチで拭いながら王に言った。


「…アルベルトの次男か。ふんっほっておけ、あやつに指図される覚えわないわい。それよりオーギスト、近衛隊の方はどうじゃ。」

「はぁ、以前国王様が剣術大会で指名なさったシドという騎士。あの者とアリス様はかなり親密になりつつあるようです。」


オーギストの言葉に国王は顔を上げ目を大きく開いた。


「そうか!それは良い。オーギスト、あまり事をせかさぬよう、アリスに悟られないように2人を見守るのじゃ。」


「かしこまりました。」



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