白雨の騎士
キースと別れたシドは稽古場へ向かおうとしていた。

すると、そこへローズがやって来た。

「シド様、今度舞踏会を開きます。是非来てくださいな。」


「…申し訳ございません。任務がございますので。」

いつものように誘いを断りその場を後にしようとしたが、ローズはシドの行手を止めた。


「…では、今から少しだけ散歩は?」

シドは小さく溜息をついた。


「ローズ様。私のような者といても楽しい事はありません。どうか別のお方をお誘い下さい。」


すると、ローズはふふっと笑った。


「シド様も頑固だけど、私も頑固よ。私ね、剣術大会でシド様を見て感動したの。だって、あんなに美しい剣捌きを見たのは初めてなんだもん。」


「…それは、ありがとうございます。」


子供のように無邪気に笑うローズを見て、シドは何故かこの子には敵わないような気がした。


「ねぇ、じゃあ今度、私の誕生会に来てって言ったら?」


「お誕生日ですか。おいくつになられるんですか?」


「15よ。来てくれる?」


目をキラキラさせていうローズにシドはふっと思わず笑みが溢れた。


「…任務がございますので。」


「もー!!どうしていいよって言ってくれないのー!」


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