白雨の騎士
「…アリス様、よかった。」
「また舞踏会に侵入者がいたようですね。暫くの間、舞踏会は開かないほうがいいですな。」
西の塔まで来ると、ソフィアとオーギストがアリスの無事を確認しほっとした。
「…君、ご苦労だった。アリス様は休まれる。もう下がって良いぞ」
オーギストに言われ、シドはアリスの部屋を出た。
初めての舞踏会警護の日だというのに、シドは身体からドッと緊張が抜けた。
それにしても、貴族までもが反皇女派に加担しているとは…
東の塔へ戻ると、舞踏会は中断し帰宅しようとする貴族や招待客の馬車が列を成していた。
「…シド!」
振り返るとアンナが駆け寄って来た。
「アンナ隊長…アリス様は無事にお部屋に戻りました。今はオーギスト様とソフィア様がお側に。部屋の周りは兵士たちが警護しています。」
「…そうか。舞踏会会場にいた男は取り逃がしたが、他は全て捕まえた。今、近衛が兵士たちを全て確認している」
まさか兵士に化けていたとは…
「シドが怪しいと言っていた時、私がもう少し気に留めていれば…すまなかったな。」
「いえ…とんでもないです。」
「また舞踏会に侵入者がいたようですね。暫くの間、舞踏会は開かないほうがいいですな。」
西の塔まで来ると、ソフィアとオーギストがアリスの無事を確認しほっとした。
「…君、ご苦労だった。アリス様は休まれる。もう下がって良いぞ」
オーギストに言われ、シドはアリスの部屋を出た。
初めての舞踏会警護の日だというのに、シドは身体からドッと緊張が抜けた。
それにしても、貴族までもが反皇女派に加担しているとは…
東の塔へ戻ると、舞踏会は中断し帰宅しようとする貴族や招待客の馬車が列を成していた。
「…シド!」
振り返るとアンナが駆け寄って来た。
「アンナ隊長…アリス様は無事にお部屋に戻りました。今はオーギスト様とソフィア様がお側に。部屋の周りは兵士たちが警護しています。」
「…そうか。舞踏会会場にいた男は取り逃がしたが、他は全て捕まえた。今、近衛が兵士たちを全て確認している」
まさか兵士に化けていたとは…
「シドが怪しいと言っていた時、私がもう少し気に留めていれば…すまなかったな。」
「いえ…とんでもないです。」