白雨の騎士
主人の了解を得るや否や、シドはあるところへ急いだ。
町にある古い刀鍛冶の店だ。
「…ガスト!」
薄暗い店の中。
燃え盛る炎の釜の前で、剣を打つ老人が一人。
刀鍛冶のガストだ。
「…シドか?」
ガストは研ぎ澄まされた剣を眺めながらガラガラの声で言った。
「…見てくれよ!王宮からついに近衛隊の募集がかかった!やっとチャンスがやってきたんだ!」
ガストに募集の用紙を見せると、目を細めてじっと見つめた。
「ほぉ、それでお前受けるのか?」
「当然だ!今、旦那様の了承も得た」
シドは幼い頃からガストの元へ通い、剣術を教わっていた。
今でも週二回、体のいうことが効かなくなったガストに変わり弟子のコリーに相手になってもらい剣術を磨いてきた。
「そうか、お前もついに。よし、それならば。」
ガストはすっかり曲がった腰を上げてなにやら倉庫へ入っていった。
そして、一本の剣をシドに差し出した。
「…王宮の近衛になるなら、それなりの剣を持っていかにゃならん。」
シドは受け取ると鞘を抜いた。
「すごい…すごいよ、ガスト。。」
美しい剣先に、驚くほど軽く持ちやすい。
シドは受け取った剣を惚れ惚れと見つめた。
「お前なら必ず受かる。力を尽くせ」
ガストの言葉にシドは深く頷いた。
町にある古い刀鍛冶の店だ。
「…ガスト!」
薄暗い店の中。
燃え盛る炎の釜の前で、剣を打つ老人が一人。
刀鍛冶のガストだ。
「…シドか?」
ガストは研ぎ澄まされた剣を眺めながらガラガラの声で言った。
「…見てくれよ!王宮からついに近衛隊の募集がかかった!やっとチャンスがやってきたんだ!」
ガストに募集の用紙を見せると、目を細めてじっと見つめた。
「ほぉ、それでお前受けるのか?」
「当然だ!今、旦那様の了承も得た」
シドは幼い頃からガストの元へ通い、剣術を教わっていた。
今でも週二回、体のいうことが効かなくなったガストに変わり弟子のコリーに相手になってもらい剣術を磨いてきた。
「そうか、お前もついに。よし、それならば。」
ガストはすっかり曲がった腰を上げてなにやら倉庫へ入っていった。
そして、一本の剣をシドに差し出した。
「…王宮の近衛になるなら、それなりの剣を持っていかにゃならん。」
シドは受け取ると鞘を抜いた。
「すごい…すごいよ、ガスト。。」
美しい剣先に、驚くほど軽く持ちやすい。
シドは受け取った剣を惚れ惚れと見つめた。
「お前なら必ず受かる。力を尽くせ」
ガストの言葉にシドは深く頷いた。