偽物の恋をきみにあげる【完】
白熱した枕投げは、しょうもない理由で終わりを告げた。

暴れて浴衣がはだけた私を見て、大雅が発情したのだ。

「なにそれ、えろ過ぎ。誘ってんの?」

大雅は枕をほっぽり出して、私のカラダを弄び始めた。

「瑠奈、しよ?」

カラダをまさぐられながら甘い声で囁かれて、私はすぐにその気になってしまった。

「……や、あんっ……」

「もうぐちょぐちょ。可愛い」

浴衣姿の大雅に興奮して、いつもより余計に欲情してしまう。

「そんなに腰くねらせて……もう欲しいの?」

コクコク頷けば、大雅がいきなりずぶりと奥まで入ってくる。

「んはっ!」

「瑠奈っ」

大雅が私の唇に吸い付いた。

すぐに生暖かい舌が侵入してきて、口内をねっとり犯す。

「んーっ…………んっんっんんん!」

信じられないくらい興奮して、もうどうにかなりそうだった。

そのまま奥のいいトコロをぐりぐりと刺激され、簡単にイカされてしまった。

大雅はそのまま、さらに腰を振った。

「ちょ、大雅、待って、ダメ、ダメダメ」

「俺でもっとイッて」

「やー、ダメッ、またイッちゃう」

「瑠奈の中、俺でいっぱいにしたい」

じゃあそうしてよ。

そう思った瞬間に、意識が弾け飛んた。
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