偽物の恋をきみにあげる【完】
「コタローくん、こんばんは」
私はすぐに彼、北瀬虎太朗くんに返信した。
コタローくんはクリエイター仲間で、そして今は、私の彼氏だ。
『今日はやけに寒いですね』
ちっとも彼氏らしくないけれど。
「うん、とっても寒いね」
『月さん、更新読みましたよ』
私は毎日決まった時間に自動で更新されるよう設定をしてあるのだ。
「ありがとう。ジオラマはこれからだよ」
『いやいや。僕のなんていつでもいいですよ』
「いやいや、私、北瀬センセイの熱烈なファンだから」
『そんなこと言われると調子乗るんでやめてください(笑) 』
付き合って1ヶ月、私達のやり取りは、付き合う前と同じ調子のまま。
彼は未だに「月さん」で口調も敬語、話す内容も以前と変わらない。
いきなり恋愛モードなんて照れるし、その内恋人らしいやり取りも加わるだろうと、私も悠長に構えていた。
しかし、あまりの変わらなさに、最近ついにヤキモキし始めたのだ。
私はすぐに彼、北瀬虎太朗くんに返信した。
コタローくんはクリエイター仲間で、そして今は、私の彼氏だ。
『今日はやけに寒いですね』
ちっとも彼氏らしくないけれど。
「うん、とっても寒いね」
『月さん、更新読みましたよ』
私は毎日決まった時間に自動で更新されるよう設定をしてあるのだ。
「ありがとう。ジオラマはこれからだよ」
『いやいや。僕のなんていつでもいいですよ』
「いやいや、私、北瀬センセイの熱烈なファンだから」
『そんなこと言われると調子乗るんでやめてください(笑) 』
付き合って1ヶ月、私達のやり取りは、付き合う前と同じ調子のまま。
彼は未だに「月さん」で口調も敬語、話す内容も以前と変わらない。
いきなり恋愛モードなんて照れるし、その内恋人らしいやり取りも加わるだろうと、私も悠長に構えていた。
しかし、あまりの変わらなさに、最近ついにヤキモキし始めたのだ。