偽物の恋をきみにあげる【完】
返答も忘れて照れていたら、すぐにコタローくんの次のメッセージが表示された。

『つーちゃんと恋愛したいって言ったのは、別に話の流れでもふざけたわけでもありません』

「うん」

『何かきっかけがないと言い出せなかったんです。どこの誰かもわからない相手に付き合おうなんて言われたら、気持ち悪いかなあと(;´Д`)』

「コタローくんに対してそんなこと、絶対思わないよ!」

これは本心だった。

確かに顔も年齢もわからない。

でも、もう2年もやり取りしているのだ、彼のことを知らなくても、人柄は十分伝わっている。

それに私だって、恋によく似た感情を彼に対して抱いていたのだ。

『ありがとう。嬉しいです 。……あ、そろそろ寝ますか?(なんか気恥しいですし笑)』

可愛らしい括弧書きに、思わず笑みがこぼれた。

「そうだね、明日も朝から仕事だし」

『じゃあ、ゆっくり寝てください^^』

「うん、おやすみなさい☆」

そう返して、タブを閉じようとしたら、

『おやすみ、好きだよ』

また不意打ちされて、胸のきゅんきゅんが止まらなくなった。
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