偽物の恋をきみにあげる【完】
……なんなんだ。

私がアンタに、一体何をしたと言うのだろう。

結婚はできねーな……なんでそんなこと言われなきゃいけないの。

私がいつ、そんなこと望んだ?

付き合ってすらいないのに!

頭の中で、何かがプチッと切れた。

「…………のよ」

「え?」

「なんなのよ! なんで大雅に、お前とは結婚できないなんて言われなきゃいけないの!」

「瑠奈?」

大雅は呆気に取られた顔でこちらを見ている。

バカみたい。

私だけ勝手に熱くなって、本当にバカみたい。

でも、一度溢れ出した感情は、止まる術を持たなかった。

「 結婚? なんなの! バカなの?」

「いや、ごめん! 言い方間違えた。そうじゃなくて」

大雅が慌てて謝ったけれど、私の口は勝手に彼を攻撃する。

「なに言い方って! 丁重にお断りいたしますって?」

「だからそうじゃな」

「アンタと結婚なんかするわけないでしょ! ただのセフレのくせに!」

そう言い放った瞬間、大雅の猫目が大きく見開いた。
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