偽物の恋をきみにあげる【完】
まずは最初の質問。

私はカタカタとキーボードを叩いた。

「コタローくん、ほんとに男性だよね?」

『れっきとした成人男性です(笑) 』

じゃあ、次の質問は。

「コタローくん、何歳?」

『それはつーちゃんのご想像にお任せします』

勿論全ての質問に答えてくれるとは思っていないから、特に気には止めない。

「じゃあ40くらいの素敵なオジサマ?」

『あはは(笑) あ、でも僕の名誉のためにやっぱり言っておきます。20代ですよ』

「20代! 一緒だ!」

そっか、コタローくん20代なのか。

自分と年が近いことを知って、私はなんだか嬉しくなった。

『つーちゃんは25歳でしたよね?』

「そうだよ。あ、どこら辺に住んでるの?」

『関東ですよ』

「またまた一緒だ♪ 」

『他に知りたいことは?』

「まだまだたくさんあるんだけど……あ、コタローくんってイケメン?」

『イケメンだと答えておきましょう(笑) つーちゃんは? 可愛い?』

「そりゃあもう! と答えておきましょう(笑)」

ああ、やっぱりとても楽しい。

バカ大雅のことなんて、すっかり忘れてしまう。

うん、忘れてしまおう。
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